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執筆者の写真gaymassagejapan

「ラクダ・ライオン・子供」そして「ヘルパー」

更新日:2018年1月8日

OSHO ZEN TAROTに出てくる再誕生(Rebirth)のカードです。これはフリードリッヒ・ニーチェが述べている意識の進化を表わしています。


セラピストとクライエントというマッサージのセッションで陥りやすい罠の観点からする形態は以下の通りです。


ラクダ(クライエント)

・何でも「はいはい」とセラピストの言いなりになる

・ex.「自分はこれで大丈夫ですか?」

・エナジー・サッカー(セラピストのエネルギーを吸い取る)


ライオン(クライエント)

・セラピストに反抗する

・自分が正しい

・ex.「この部分はマッサージしてもらえるのかしら?」


ヘルパー(セラピスト)

・クライエントを助けようとする


「もともと、セラピストはヘルパーなのではないの?」と思われるでしょうが、そこに同一化(自分は人を助けるべき存在だ)すると、逆説的ですが人を助けられません(そもそも、人を助けることは誰もできません笑)。


ヘルパーとしての形態にはまっているところからするりと自分の中心に戻ることで出てくる状態が「子供」です。


子供

・くつろいでいる

・無垢で純真、自発的なエネルギー

・その場、その場で呼応する


セッションの最初から最後まで「子供」でいなければいけないというのではなく、クライエントが仕掛けてくる「ラクダ」「ライオン」の罠にかかったときにその罠にかかっているということに気づくことでその罠から逃れることができます。


罠にかかっているのはどのようにしてわかるでしょうか。


例えば、

クライエントA「ここはまっすぐに立っていた方がいい?どうしたらいいか教えてください」

クライエントB「そこじゃなくて、こっちの足をマッサージして」


このような会話やそれに近いニュアンスがセッション中に感じられるとき、ハートに意識を向けてみましょう。ハートにフックがひっかけられているような状態ではないでしょうか。


ヘルパー「(Aに対して)そこに立って、そう、あなたはもっと体をまっすぐさせないと弱々しく見えるわよ」

ヘルパー「(Bに対して)僕がやっていることは間違っていない、あなたは黙ってマッサージを受けていればいいんだ」


フックにかかるとこのような会話もしくはニュアンスがセッションの空気に流れます。そのときに、フックを取ろうとするより、フックに引っかかっていることに気づくことでフックが外れます


子供「(Aに対して)・・・どういう姿勢が一番自分にとって良いと感じますか?」

子供「(Bに対して)・・・そっちの足の方が気持ちいいかもしれませんが、今はこちらの方をワークしていく流れが適切に感じます」


一応の参考的な会話の流れですが、これを言ったからといってフックが外れるということではありません。フックにひっかかっていることをただしばらく許していくという感じで、何を言わなくても解けていく場合も多いです。


そしてそれが解けたとき、セラピスト/クライエントのくつろぎが回復されて会話の質が変わってきます。


このマッサージにおけるセラピスト・クライエントの関係性はサガプリヤという方が、著書『マスターズ・タッチ』のなかで述べられています。


僕自身も何度も読み返すことのある本で、セラピスト必携の一冊です。



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