「会陰(えいん)」のツボはご存知ですか?任脈の最初の経穴で、肛門と陰嚢(男性)または大陰唇(女性)の中間に位置しています。
かなりプライベートな場所に位置しているので一般のマッサージ店でやってくれる所は少ないかもしれません。この「会陰」について少し勉強してみましょう。
名前の由来
「会」は、会合する場所を指します。「陰」は、陰陽の陰を指し、生殖器と肛門のことです。この経穴は、前後の二陰の間にあり、任脈、督脈、衝脈の三脈の交わるところにあります。
効能
痔などに効果があるとされています。また、心煩(イライラ)、項頚部(後頭部、うなじのあたり)のこわばりなどの治療に用いられます。
また、古典では、危篤状態の土左衛門を逆さ吊りにして会陰に1寸以上鍼を刺すと、水をはき、屎尿を漏らして生き返るとも記載されています。
会陰の刺激で勃つ?
会陰への刺激は場所がプライベートな場所であり間接的に前立腺を刺激しうるだけに、性的興奮を促すこともあります。しかし、江戸時代の性指南書では「射精をこらえるには蟻の門渡りを押さえるべし」とあり逆の効果も述べられています。
個人的にはこの箇所はやってもらうと気持ちの良い所もある反面、強くやりすぎると逆に痛みなどの不快感も伴うので一長一短です。ED気味のクライエントに対して、優しく刺激をしてあげると効果があるかもしれません。
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